中華民国(台湾)と正式な外交関係を持つパラオが、同じく中華民国(台湾)と正式な外交関係を持つセントクリストファー・ネイビス、セントビンセント及びグレナディーンとそれぞれ外交関係樹立に関する共同コミュニケに調印した。調印は21日、総統府で行われ、頼清徳総統が立ち会った。頼清徳総統は、今後世界の民主主義陣営との協力や支援を強化し、民主主義、自由、平和を守り続けられるよう期待を寄せた。
頼総統は会場到着後、パラオのDavid Adams Orrukem駐中華民国大使とセントクリストファー・ネイビスのDonya Lynex Francis駐中華民国大使による共同コミュニケへの調印に立ち会った。続いて、パラオのスランゲル・S・ウィップス・ジュニア大統領とセントビンセント及びグレナディーンのラルフ・エヴァラード・ゴンサルヴェス首相による共同コミュニケへの調印にも立ち会った。
ウィップス大統領、ラルフ首相、セントクリストファー・ネイビスのジェフリー・ハンリー副首相は、20日に行われた「中華民国第16代総統・副総統就任式」に出席するため、それぞれ代表団を率いて台湾を訪れている。これらの国家は、民主主義、自由、平和を尊重し、台湾とは固い絆で結ばれた国交樹立国だ。国交を締結し、互いに外交関係が深まるよう望んでいたことから、台湾において国交樹立の署名を行うこととなった。
台湾は国交樹立の拠点となって、今後も強固な基盤に基づいて一致団結して協力関係を継続する。共に手を取り合って、互いに支え合い、引き続き世界の民主主義陣営と、共有する普遍的価値を守り続けていく。
調印式には、パラオ、セントクリストファー・ネイビス、セントビンセント及びグレナディーンからやってきた代表団、総統府の潘孟安秘書長、国家安全会議の呉釗燮秘書長、中華民国外交部(日本の外務省に相当)の林佳龍部長(外相)が出席した。